本当は怖い 5・10日の仲値の話

インターバンク
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5・10日の仲値とは

5・10日(ゴトウ日)の仲値公表の時間は動きやすい、という話があります。FX取引の材料とか教材とかにもなっていて生暖かい目で見ています。ゴトウ日の裏では何が起きているのか、生暖かく解説します。

輸出・輸入の決済

世の中には、商品や材料を輸出している企業(自動車や機械)もあれば輸入(原油や食料、原材料)している企業もあります。貿易に使われるのは米ドルが中心です。毎日毎日、その受け取りや支払いの決済をすると大変なので分かりやすく5や10の付く日にまとめて決済しましょう、という慣習になってます。もちろん、そうじゃない所もありますが、そういう会社が多いってことで。

輸入業者さんは5・10日に米ドルを買って相手方に支払わなければならないのですが、為替レートは瞬間で違うのでどこで買えばいいかなんて判断できません。実需の決済にタイミングの巧拙の要素を入れたくない、サラリーマンリスクを負いたくないので銀行が発表する公示仲値で買っちゃえという判断になります。輸出業者も同様で海外で得た米ドルを仲値を使って円貨に戻すことがあります。

仲値は9時55分頃のレートを元に発表されます。

不足・余剰

上記のように5・10日には輸出からも輸入からも仲値の注文がたくさん入ります。輸入企業からのドル買い注文が多ければ「仲値不足」と呼ばれ、注文にこたえるために銀行は米ドルを買うのでUSD/JPYは上昇しやすいです。逆に輸出企業からのドル売りが多ければ「仲値余剰」と呼ばれ、USD/JPYは下がりやすい、ということになります。

じゃあ結局ゴトウ日の動きはどっちやねん、という話ですが…。輸入サイドはその日にドルで決済する必要がある一方、輸出サイドは別にその日でなくてもいいわけです。もっと円安に進むと思っていればドルを円に換えるのをちょっと待って、良いタイミングで円転すればいい。大手企業だと為替オプションを使って、ヘッジをしながらタイミングを待つ、なんてこともやってます。さらに言えばずっと米ドルで持って海外拠点で設備投資などに使えばいいのです。

輸入サイドのほうがフローが出やすい→仲値不足でUSD/JPYは上昇しやすい、ということになります。

銀行サイドの話

仲値における銀行サイドの話です。仲値で買いたいという企業が多い、ということは、「企業はドルを買う、銀行はドルを売る」ということなので、銀行はUSD/JPYのショートポジションを持つということと同じです。

USD/JPYのショートを作るなら、レートは高いほうがいいか低いほうがいいかと言うと…マゾ以外の人は高い所でショートしたいですよね。なので仲値はできるだけ高いレートのほうが銀行にとってはありがたいわけです。であれば…仲値を決める時間に思い切りUSD/JPYを持ち上げよう、という考えになります。ここらへん、かなり力業です。

もうちょい書くと…。ある程度仲値不足になりそうというのは事前に分かるわけです。であれば、113.97あたりから買い始めて仲値の時間に114.18まで持ち上げれば…。その間に買ったUSD/JPYロングポジションを114.18で利食えるということ。銀行の為替デスクにとってはゴトウ日の攻防が結構な収益源になっています。

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