注意力は分散せよ かくて行動経済学は生まれけり

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昨日、こんなツイートしたんですが、結構みなさん興味があるようなので紹介。

パッと感覚で答えて間違ってしまいました…。その時のワイの頭の中:「人数が多かろうが少なかろうが男の子が生まれる確率は50%近辺変わらずだし、正解は同じくらいやろ。あほの子は人数が多いほうが多く生まれるとか言っちゃうんだろな、プ」。

正解は「小さいほうの病院」です。

男の子が生まれる割合の中央は50%なのは変わらずです。ですが60%を超える日、中央から外れる日の数は出生数が少ない小さい病院のほうが多いのです。大きい病院は出生数が多いから50%に近くに収斂しちゃう。小さい病院は出生数が少ないから、ちょっと偏っただけで60%以上になっちゃう、という。思い込み、バイアスは怖いですね(震え声

出典元によるとたいていのひとは”同じ”と答えて間違うそうです。フォロワーさんは大体正解を出してました。「簡単じゃん」と思われるかもしれませんが、実はそれも偏っているのかもしれません。「クイズです」「わいは間違えましたw」という頭出しでちょっと身構えて考える、原著の回答集団(大学生)よりツイッター集団のほうがリテラシーが高い、正解な人だけツイート・リプライしてくる生存者バイアスなどなど、考えるべきことはあるでしょう。

さて、この本は  マイケル・ルイス著『かくて行動経済学は生まれり』 です。金融から少し遠いです。研究者がどう行動経済学を考え出したかの歴史本と言っていいです。興味がないと読むのちょっと辛いかも。

上著の中で面白かった言葉、「優秀なパイロットは『注意の分散能力』が高かった」

簡単に言うと、パイロットはいくつもの機器の数字や音声の情報について、完全に取捨選択をするのではなく自分に必要な情報が出てきたときに対応できるよう、注意を分散させておく。目の前のもの単品に集中すると注意の外で起こる事象に気づかないので危ない、ということでした。カクテル・パーティー効果や監視機能という言葉を使ってましたが、これはトレーダーにも当てはまるのかな、と。FXでも単一の通貨ペアだけ見てると流れを見誤るし、ほかの金融市場を見るのも超大事。ぼうっと見ながら自分に必要な情報が出てきたらすぐに気づく監視体制が大事ですね(ニッコリ

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