モーサテにて
すみません、私はもう市場関係者じゃないし意識低い系なのでモーサテも観てないので伝聞なのですが、どうやらJPモルガンAMの方がVIX-ETFの積み立てを紹介したそうで…。
モーサテでブラック・スワンの特集。VIX-ETFの積み立てを推奨
(゚A゚;)ゴクリ pic.twitter.com/pVcydWJTMR— インヴェスドクター (@Invesdoctor) 2018年1月15日
重見さんのお話は伺ったことありますがとても面白くて勉強になりました。今回はテレビ番組のインタビューですし、乗せられて口が滑ってということだと思いますが、VIX-ETFの積み立てとか絶対にやってはいけない禁忌だと、これは強く言っておきます。
VIXロングでええやん?
モーサテをみて「VIXロングええやん」と思った人の考えは、「VIXは史上最低水準。市場は楽観的過ぎる。いつかクラッシュまではいかなくても調整する局面が来る。安い時期にVIX買ってホールドしとけばええやん」というものだと想像します。そう思っていた時期が私にもありました… そうは問屋が卸さないのです。VIX-ETFを保有するのに莫大なコストがかかるからです。
タンゴ・コンタンゴ
VIX-ETFが参照しているのはVIX指数そのものではなくVIX短期先物の指数なのです。微妙な違いですが違うよ、全然違うよです。VIX先物にも限月があります。期近と期先との価格はこんな感じです。タームストラクチャーとか期間構造とか呼ばれます。
1月限は10.52、2月限は11.58、3月限は12.34…と言う風に見ます。めっちゃ右肩上がりのカーブです。この期間構造をコンタンゴと言います。ETFが参照するVIX短期先物指数は残存日数30日になるように調整されています。つまり1月限の先物と2月限の先物を組み合わせて作られています。日が経つにつれ1月限の先物を売って2月限の先物に移し替えていきます。10.52でショートして11.58でロングするので、めっちゃ損が出るわけです。超乱暴にざっくり言うと、この先物を移し替えるコストだけで年間70%の損が出ます!w
論より証拠です。
1552 併合があるので調整後の数字ですが、2011年に3,000,000円だった株価が今は9,000円です…。7年で1/300になっちゃった…。たった7年で期間が短いから信用できませんか? では1552の元になっている米国のETFのチャートをお見せしますね(ニッコリ
2009年に120,000USDだった株価が今はたったの25USDです。実に1/4800になってしまいました。プラモデルのスケールってレベルじゃねーぞっ!です。これをドルコスト平均法で積み立てるのもありですと…?
JPモルガン チーフ・グローバル・マーケット・ストラテジストの重見さん…それはないと思うよ?(ニッコリ
というわけで
VIXの長期投資は絶対にやってはいけません。VIXでヘッジしたいなら短期勝負一択です。ちな、これを空売りするといのは良いストラテジーです。私もやっていて実はこれが大きなリターンになっています。
ただ、何とかショックがあったときにはかなり大きなドローダウンを引いてしまうので、そこは色々と戦略を考えておかないとだめです。これ以上詳しい話は、美女に限りtwitterのDMかLINEにてお受けします(ニッコリ。