
みなさんこんにちは。新年や月の変わりには「今度こそブログを続けるぞ!」と誓ってはやらない私です。10月に入り、ようやく過ごしやすい時期になりました。秋の果物では梨とブドウが好きです。
マネリテアカウントの「オルカン」推しがすごい件
ですが、ツイッター…じゃなくてXを眺めていたら、もうとにかく、ひたすらに「オルカン」推し。
【オルカン】オールカントリーの略。実際はMSCI All Country World Indexに連動するインデックス投信のことを指すことが多い。eMAXIS Slim 全世界株式が代表例。ちなみに、金融業界では「オルカン」ではなく「ACWI(アクウィ)」と呼ぶことが多い。なので「俺は外銀勤務のプロフェッショナル系マネリテ垢」を騙っている人は、急いでXの投稿の「オルカン」を「ACWI」に書き換えたほうがいいと思います(ニッコリ。
オルカン以外だとS&P500くらい。とにかく「オルカンにあらずんば投資に非ず」な勢いです。以前は隆盛を誇った「レバナス」民は、さすがに2022年のマーケットで衰退したようです。
ここでインデックス投資がいいのかアクティブ投資がいいのか、は置いておいて(永遠のテーマでそのうちに取り上げたいと思います)、いつでもどこでもどんな状況でもオルカンでいいのか、について考えたいと思います。
確かに優秀なんですよ、オルカン
広く世界中の株式マーケット全体の成長を享受できますし、GAFAM、テスラ、NVIDIAの組入れも大きいのでグロースも追いかけられますし。30年間の長期で見ても、年率平均で8%のリターンの実績がある、というね…。

ずっと成長し続ける資産に長期で積み立て投資をする。王道であり、正解だと思います。それでは話が終わってしまうのですが…。
オルカンから遠ざかる時
しかし、あえて言うならば、運用し続けた資産をいよいよ取り崩して使うとき(多くの人は老後の想定になると思いますが)、その数年前からはオルカンを減らすべきだと考えます。
市場は定期的に大きな下落に見舞われます。それがいつ来るのかはだれも予想できません。大きな下落が来た時は、例えば
・2008年~2009年リーマンショックでは半年かけてオルカンは50%下落
・2020年3月~ 新型コロナウイルス・ショック オルカンは30%下落
・2022年~ 米国の急速な利上げを受けて オルカンは25%下落
それ以外にも●●ショックがたびたびやってきては20%程度の下落はよくありました。それでも時間が経てば力強く復活して、再び成長していくのがオルカンではあります。だから大きな下落でも投資し続けるのが良いと言われています。
しかし、運用してきた資産を使う時期というのはあまり後ろ倒しできません。運用期限のお尻が決まっているとも言えます。極端な例ですが、60歳定年として、定年後は積み上げた運用資産を使っていこうと考えていたのに、59歳の時に●●ショックが起きて、オルカン30%下落しちゃったら? また、長年積み上げてきた資産というのは定年前にはかなりの金額になっていますので、下落での損失の金額も大きなものになります。若い時であれば下落にも平然と買い向かって、長期投資すれば大体は報われますが、お尻が決まっている場合はそうもいきませんね。60歳で引退するのをやめて、働き続けますか?
ということで、お尻の期限が見えてくるちょっと前には、オルカンの利食いを始めて、例えば債券のファンドに移すとか、資産全体で保守的な配分に変えていくのが良いと言われています。これは「年齢によるアセットアロケーション」と言われていて、いにしえの教えでは
「100-年齢」を株式(もしくはリスク資産)へ配分する
30才なら70%はオルカンへ。40才なら60%、60歳なら半分以下にしないさよ、と。これが最も効率的かは分かりませんが、概念のエッセンスとしてはそういうこと。
最後に私の一句。
オルカンや アラ還(アラウンド還暦)前には 増やさんや
実り多き秋になることを願って。
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