ETFの最大の買い手、君の名は
金融緩和の一環として、日銀がめっちゃETFを買っていますね。その額、年間6兆円。日銀が保有するETF残高は20兆円を超えています…まじ卍巨額卍です。
そろそろ、この買い入れを減額する時どうする? あるいは保有残高を売り出すの(いわゆる出口戦略)をどうする?という議論もだいぶ出てきました。
出口に急ぐと合成の誤謬
上記の記事にもあるように出口を目指す、あるいはふいんきを匂わすだけでもマーケットは敏感に嗅ぎつけて下げを演じるでしょう。なんせ株価の下支えしていた日銀様が今度は売り手に回るわけですからね。20兆円。
映画館で火事が起こって、個々では出口にダッシュするのが一番正しくてもみんなが一斉に向かうと混雑して焼け死ぬ、って女子高生が言ってたけど、あんまり関係ない話でした。
さて、ETF買ったままでもええやん、という話もありますが、①企業の株価に不釣り合いな価格形成、資源配分をゆがめる、市場を機能不全にする ②日銀の収益が市場変動によって大きく影響を受ける、引いては国庫に影響する てことから、やはりいずれは少しずつ自然な形に戻さなくてはいけません。
ただ、繰り返しですが、匂わしただけで市場は先走って売りが売りを呼びますので、うまい方法ないかなあとエロい人たちが考えています。
やっぱり自社株買い ?
そんな中
日銀がヤバいほど買ってるETFの一番良い出口戦略は
ETFを解体して、2〜3年程度保有されている企業が日銀から直接自社株買い出来るようする株主はEPS上がってニコニコ
日銀は効率的に売れて爆益
企業は政府日銀に貸し作れておっけー
日経平均は需給不安無くなって大幅高
四者4得— cis@株 先物 FX 仮想通貨 ドラクエ (@cissan_9984) 2017年10月16日
てツイートがありまして、まあそうだよねと思った次第です。
日銀のETFから自社株買いをする。日銀はゲットアウトできる(一部)。事業会社はROE向上、株主もハッピー。市場的には、潜在的な自社株買いの先食いになるわけですが、そこは日銀が多少のディスカウントを提供するとか政府が税制優遇するとかでインセンティブも付けてあげて。
一方、十分なキャッシュが無い企業だけが残ってしまうのはいただけないので、そんな企業には銀行が自社株買い資金のローンをつけてあげる。そのローンに政府保証を付けてあげる。銀行は信用リスクなしに貸し出しが伸びてハッピー。いわば政府保証付きリキャップCBみたいな。
てなわけで、自社株買いインセンティブの付与+政府保証付きリキャップローンのコンボなんてどうなんだろうとマックで試験勉強する女子高生を眺めながら妄想していました。金融緩和の縮小を、企業が貯めこんでいるキャッシュで自社株買いをさせる、苦しんでいる銀行の融資を伸ばすという一石三鳥狙いの妄想です。
デメリット
政府にクレジットリスクが転嫁されていますので、景気後退でデフォルトが起こるときには国の債務が増えるというやつです。でも国の債務なんて今更なんで、ちょっと黒田総裁と鰻食べに行ってきます|彡サッ