北の将軍がゴホンと言えば… VIX

金融市場の話
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警戒は解けず

北朝鮮からのミサイル発射以降も警戒はなかなか解けずにいる。水爆実験に完全に成功。実はけっこう、危ないところまで来てるのでは?と思う。万が一に備え、何かヘッジをしておこうというのは自然な流れかと思う。ひとつは金を買うことだ。金については別の機会に改めて書きたい。もう一つはVIXを買うことではないだろうか。

VIXを買う

恐怖指数と呼ばれているように、市場の緊張度が高まり、ボラティリティが上がるとVIXも上昇する。S&Pのオプションを基に計算されている。だいたい10から20の間で推移し、20を超えると警戒モードになっている、と言われる(が最近はよっぽどでないと20を超えなくなってきている)。詳しくはヤフーでググってほしい。このVIXを買い持ちにすれば相場が崩壊したときに利益が出るのでヘッジになる。さて、東証上場のETFで『国際のETF VIX短期先物指数(1552)』というのがある。

国際のETF VIX短期先物指数

1552買い持ちの罠

現在のVIX水準は12と実は低位にある。『よっしゃ、じゃあ買い持ちにしてショックが来るの待っとこ』と思っていた時期が私にもありました。そう簡単にはいかない落とし穴がある。それは、1552は買い持ちだと少しずつ減価していく性質があるためだ。1552がトラックしているのはVIXそのものではなく、VIX短期先物指数である。VIX短期先物指数はVIX先物をベースに期間が30日になるように第1限月と第2限月とを合成して作られている。平時は期近のほうが価格が安く、期先のほうが価格が高いので、VIX短期先物指数は少しずつ減価していくことになる。何を言っているのかよく分からないかもしれないが。

今後の備え

備えで1552を買い持ちにしても何もないならないで、じわじわと損が出ることになる。実際に1552のチャートを見てほしい。

2年前800円だったのが今は83円…。逆テンバガーになっていて、このように長期では相当減価していくことになる。難しい所。ヘッジで持つなら期間限定の短期でというのが良いのではないか。『逆に空売りすれば儲かるんじゃね?』と考えた人は賢い。何も起きなければこれは儲かる。何かあったときは…。

ということでゴホンと言えばVIXである。季節の変わり目、風邪には気を付けたい。

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