
正月三が日いかがお過ごしでしょうか。毎年、年始年末は実家のある北海道に帰省して、これでもかというくらいに蟹マウントをするのですが、今回は帰省せず。夏も帰りませんでしたので、「覆水 盆に帰らず、正月にも帰らず」ということになりました。ラップ風に言うと「求められる自制、憚られる帰省、人類の知恵でウイルスに優勢」でしょうか。ラッパーとは無縁の世界線に生きているので怒られそうです。
さて、この時期は市場関係者の1年の見通しがたくさん出ていまして興味深く読んでおります。元旦のブログで高城さんが取り纏めていたアナリスト/ディーラーの見通しをご紹介しました。
2021年の米ドル/円をアナリスト、ディーラーはどう予想しているか。目についた予想をまとめておきます。
来年のドル円見通しは97~108円が中心レンジでしょうか。
過去4年分の予想がどうだったか、簡単な検証とともにここへ置いておきます。https://t.co/ud3AjoMh24 pic.twitter.com/u4GNahbgeD
— 高城泰 (@takagifx) December 29, 2020
私は、予想はあまり意味がない(特に為替は)「予想はよそう」勢なのですが、上記のまとめで気になった点を素人目線ですがいくつか。
銀行・証券バックグラウンドの方々が「政権」「金融政策」「金利差」「ウイルス」といった点を挙げて予想しているのに対し、一部の方々はチャートにラインを引いて「トライアングル抜けて~」とテクニカルで予想しているところであります。(予想コメントがほんの一文なので実際はもっと語っているのでしょうが)
これは中世より対立が続く、ファンダテクニカ紛争地区なので触れない方が良いです。この1年の予想をするなら前者の方がいいと思いますけどね。いや、チャートって役に立ちますが、長めの時間軸でこの先を予想するのに使うものではないと思うのであります。あくまで買い時売り時の目安を計ったり、過去の推移を視覚的に追えたりが目的だと大手町の屋台おでん屋で大手町OLが言ってました。短期であれば心理戦需給戦でむしろチャートしか見なくても良いと思いますが。
さて、もう一つ面白いと思ったのが、(米金利上昇)に対し(ドル上昇)(ドル下落)予想が分かれる、(リスクオン)に対して(ドル円上昇)(ドル円下落)予想が分かれる所であります。
以前はリスクオフと言えば急な円高(俗にいうQEK)で、なんかヤバそうな匂いがしたらとりあえずクロス円を売っておけば良かった。しかし、最近は良く分からない、少なくともUSDJPYに関してはリスクオフで上昇する局面が増えてきました。これはリスクが高まるとUSDが買われる流れが強くなったてことでしょう。なのでリスクオフでUSDJPY上昇。株価が上げ続けているのにUSDJPY下落基調なのもそんな感じかと。米金利についても、以前は金利上昇⇒USDJPY上昇 金利下落⇒USDJPY下落 だったのが足許は関係なし。金利とは関係なしにUSD売りが続いております。
マーケットとの対話が重要なのであります。リスクオン・オフ、金利上昇・下落、USD上昇・下落 について現在のマーケットがどういう文脈・コンテクストで動いているのか。場の空気が読めないKYな人はトレードでも勝てない、とTOKIAのPCMで丸の内OLが言ってました。
ラップ風に言うと「美人投票コンテスト、読み解け市場のコンテクスト、打ち負かせプロのストラテジスト」でしょうか。ラッパーとは無縁の世界線に生きているので怒られそうです。
意味がないと言いつつ、最後にUSDJPY予想。特に根拠はない。
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