そろそろ年末なので こういう機能があればいいのにな

インターバンク
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早くも11月、あっという間に2017年も終わりそうです。チャイナショックの2015年、ブレグジット&トランプの2016年と比べると割と穏やかな相場付きだったのではないでしょうか。株式市場は力強いですしね。7の付く年はショックが起こるとか言ってたやつちょっと出てこい、ですよ。

年末ということで税金の準備もそろそろ。

実は私はある銀行で為替ディーラーの仕事をしていた経験があるのですが、銀行のポジション管理システムにあった便利な機能でFXにもあったらいいなというのを書いてみます。実装は難しいと思いますけど、頭のいい人たちが解決法を考えてくれるかもしれません。

これ、意外と「知らんかった!」って人が多いのですが、クロス通貨の為替レートは、それぞれに対USDのレートを掛け算や割り算して求められます。例えばUSD/JPYが114.00、EUR/USDが1.1600 であれば EUR/JPYのレートは 114.00×1.1600= 132.24
になります。当たり前っちゃ当たり前です。
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ここからが本題なのですが、上の合成の逆で分解もできます。EUR/JPYのポジションをUSD/JPYとEUR/USDに分解することができます。この分解の機能がFXにあれば便利だなと思うのです。

最初はEUR/JPYに妙味アリと思ってEUR/JPYロングを作りましたが、途中でEURの雲行きが怪しい、でも円売りはそのままでもいいかなって時にUSD/JPYとEUR/USDに分解してそれぞれ別個にポジションを見る、みたいな。EUR/JPYならスプレッド狭いから一旦クローズしてもいいんですけど、中にはスプレッドが広いクロス通貨もあり。ばらして対処したほうがお得なこともあります、たぶん。

インターバンク取引は現金キャッシュの取引なので、それぞれの通貨のリスク量やキャッシュ量、資金繰りを見る必要があったのと、通貨ごとに担当ディーラーがいるので、そんな機能があったのかな、と。

FXには難しいというのは、個別ポジが1個の商品みたいな扱いだからでしょうか。シンプルに1個の商品を買って売ってというのは仕組み上崩せないでしょう、少なくとも日本のFXでは。海外でキャッシュベースの取引方法があれば可能かもしれませんが、とりま、私は知りません。

可能になったらの妄想です。EUR/JPYをばらすとすると、持ち値は所与、USD/JPYのレートを決めればEUR/USDのレートが勝手に決まってばらされます。この分解レートをちょっといじってやれば、損益の入り繰りが可能になりますね(ニッコリ  USD/JPYを益なレートにして残し、EUR/USDを損なレートにして閉じることで益の先延ばしができます。逆もしかり。

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