わいの銀行員日記11 新人で営業に出たときの話

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4月は桜の季節と言いますけど、言いますけれども、桜を見て楽しめるのって2週間ぐらいなんじゃないかと小一時間問い詰めたい。しかも温暖化のせいか3月下旬には満開になって4月には葉桜やないかいという…。

さて、4月と言えば新入社員の季節です。今の新入社員は、コロナで入社式も新人研修も歓迎会も歓迎会の後のドキドキも無いんだろうなぁと思うと、可哀そうでいて可哀そうではない、でもちょっと可哀そうだなと思います。その時はク〇ソみたいでも後になると思い出に残っているものです。

以前、お伝えした新人研修

この研修を終えた私は支店に配属になります。今でこそコース別採用とかありますけど、ありますけれども、就職偏差値表とかで 〇〇(IBコース)は65で(総合職)は58 とか言いますけれども、その時はまだなかったのです…(その分、配属ガチャで調整される)。”就職偏差値”でググるとたくさんのランキングが出てきてとてもエモいです。高校・大学と偏差値で上が良いことだと競争してきましたからね、仕方ないね、哀しいね。

され、低偏差値な私が配属されたのは都心から大きく外れた某県の郊外型店舗…。補足しますと、採用した時の評価が高ければ都心の支店、大型の支店に配属されます…。

みんな忙しくてまともな指導を受けることも無く、支店長から渡された顧客リスト。名簿こそあれ取引が途絶えた先、疎遠になっている先など、誰も手を付けないお客さんが先輩から押し付けられるわけです。研修で”新人は何でも進んでやれ! 価値を提供しろ!”みたいな洗脳を受けていたわいはリストを片っ端から当たるわけですが…。誰も手を付けない先なのでトラブルはあるわけです。

たとえば”〇〇商事”という会社。(おっ、商事とあるからにはそれなりに大きい会社やないか?)と思っていた時期が私にもありまして、さっそく訪問するとそこはパチンコ店の運営会社でした。当時はまだパチンコ屋にも融資が出来てた時代(今はだいぶ厳しい)なんですけれど、その前年にいわゆる”貸し剥がし”をして縁が切れた会社なのでした。なもんで、訪問したらぎっちょん、1時間以上 先方の事務所で怖いおじさんに説教され、震えながら帰ってきたワイ…。リストから落とし漏れていた先輩は 「ウケる(笑) 火に油を注ぐというか…いや油に火を注いだね(笑)」とカラカラと笑うので強烈な洗礼を浴びたのでした。銀行って狂ってる、とすぐに理解したのでした。哀しいね。

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